多様性を受け入れる難しさとプロセス

「多様性を受け入れよう!」
よく聞く言葉だけど、そんな簡単じゃない。

80過ぎの自分の父親から突然、
「本当はずっと心は女なんだ、男の人に心が揺れる」と言われた。
え!今更何言ってんだよ!

どう考えろっていうの?

ふざけんな!
もう、大パニックです。

……と、そんな夢を見ました。
ごめんなさい。これは夢の話です。

でも、、現実で言われても同じようにパニックになるし、極端な拒絶反応がきっと生まれるでしょう。
ここで、多様性を受け入れよう!お父さんの気持ちを理解してあげよう!なんて言われても簡単にできやしない。

目次

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  • 受け入れるまでのプロセスを考えてみる
  • でも、受け入れられなくてもいい
  • ファシリテーターとして
  • 私の答え

受け入れるまでのプロセスを考えてみる

「受け入れる」

人の主張や要求を聞き、それを承知・容認すること。

(※実用日本語表現辞典より抜粋)

世の中の、ダイバーシティー推進等の風潮がありますが、自分の価値観や考え方と極端に違う物をいきなり受け入れるのは、かなりキツイのです。

じゃ、どうする??って話になるのですが、かたくなに拒否して、「多様性なんて俺には関係ないぜ!」と叫びたい訳じゃないんです。

そこで、受け入れるまでのプロセスを分解していくと……

受け取る(ただ話を聞く)

質問する(対話する)

納得する

受け入れる

こうやってプロセスを踏んでいけば、極端な拒否感情は現れにくく、冷静に対応できる。
いきなり、「受け入れる」から考えると拒絶反応しか起きなくなる。

でも、受け入れられなくてもいい

しっかりプロセスを踏んでも、最終的に受け入れられないこともあると思います。こればっかりは生きてきた環境や考え方、価値観の違いなのだから仕方がない。

でも、大事なのは相手の気持ちや考えををしっかりと受け取る(聞く)こと。
ちゃんと話(対話)をすること。

ていのいい言葉で「人それぞれだから仕方ないよね」というのがある。
その場を収束させるのに手っ取り早く、もっともらしい言葉。
でも、こればっかり言っていたら何もわかりあえないし、解決の糸口も見いだせない。

ファシリテーターとして

極端な夢の話から多様性について書きましたが、会社の会議やワークショップといった場でも自分と正反対の意見や思ってもいなかった突飛な話をされた時のイラっとしたり、モヤモヤしたりする時の感情とさほど変わらないと思っています。

受け入れると考えてしまうと、拒絶反応から話し合いにならなくなったり、個々の主体性を失ってしまう可能性があります。
また、対立の構造を作りやすくなってしまいます。

ぜひ、「受け入れる」ではなく「受け取る」ことから対話を始め、深い相互理解と合意形成へと進めていってください。

私の答え

「突然の父親のカミングアウト!あなたならどうする?」の私の答えは…

ん~マジか!
とりあえず、飯でも食いながらゆっくり話をしよう!

と言う……かな?

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